第55回研究発表大会 2023年10月29日(日曜日)10:30~ 国立オリンピック記念青少年総合センター リモート参加もできます。 詳しくは学会WEBをご参照ください 詳細8月18日、やすまろ先生が天に召されて2年が過ぎました 命日に参拝しました 午前中に行ったのですが、どなたか先にお参りしていたようです スポンサーサイト
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世界宗教と、民族宗教の共通の特徴は、民族宗教は自然発生的なんです。その民族の中から生まれて来る。つまりそういう意味で集団宗教なんですね。日本の神道は日本民族の宗教なんです。それは必ず創唱者がいるということなんです。つまり教祖がいるという事ですね。個人からキリスト教で言えばイエス、あるいは釈迦、モハメッド、孔子ですね。個人が使命感を持って立って、それに対して、それに追従する、信ずる人が出てくるんですね。こうやって成立して、世界に広がって行った訳です。 ですから、民族宗教の場合は、必ずしも自覚的に自分が選択した訳ではないんですから、その民族に生まれれば、そこの宗教の所属する訳です。だけど世界宗教は、自分が選ぶという事になります。この問題が一つあるという事はお話しておきたいという風に思います。 これは普通、世界宗教と呼ばれて2大宗教と言われているのは、キリスト教と仏教です。これは性格が、正反対の性格を帯びています。勿論、イスラム教も儒教もありますけれど、民族の広がる範囲が限定されているんです。特に日本人でもイスラム教を信じている人は、非常に少ないです。 |
2023年夏期研修会のお知らせ 8月14日(月曜日)10:30~ 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟306号室 詳しくは→夏期研修会のお知らせ 厚生労働省の発表によると、2022年度は子供の自殺が過去最多になったとのことです。 これは、きわめて深刻な状況であると言わざるを得ません。 故渡辺康麿先生は、深刻な教育現場において、先生と子どもがお互いを理解し、お互いの存在を受容することが大切であると話されました。そのためには、セルフ・カウンセリングを用いた生徒指導が効果的であることを示されました。 東京学芸大学との共同研究において、実際の教育現場で活用したところ、効果があったと報告されています。 日本の将来を担う貴重な子どもたちの未来のためにも、ぜひセルフ・カウンセリングをお試しいただきたいと思います。 ![]() |
それでは民族宗教と、世界宗教はどういう違いがあるのかと言うと、1つは民族に限定されないで、他民族を豊満するんですね。それからもう一つは、従って、その民族に生まれて、自然発生的に宗教に所属するんじゃなくて、民族の救済が問題ではなくて、今度は個人の救済が問題になります。だから各個人が自覚的に参与するという事になるんですね。ですから、戦前の日本人は、全員が天皇教という宗教の中に取り込まれちゃうわけです。だけど自覚的に選択するという風になります。ですから、ここで初めて、宗教学者が定義した宗教に近くなります。それからもう一つの特徴は、さっき言った4つの宗教、キリスト教、仏教、イスラム教、儒教で、一番大きいのはキリスト教です。次は仏教ですね。それからイスラム教、儒教ですね。中国が儒教でなくなって、共産主義という新しい宗教に入った訳です。いまや資本主義教、拝金教という風に変貌していつつありますけれどね。
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それから仏教です。これは東南アジア一体に広がったんですね。 それから、ちょっと力を失っちゃったんですけれど、中国では儒教です。 世界宗教と言っても沢山ないんですよ。4つしかないんです。あとは殆ど民族宗教です。1~2へ、2~3へと歴史的に移り変わってという風に言ってよいと思います。と言って、こういうものはなくならずに、残っているんです。私達日本人の中にも残っていますね。非常に近代的暮らしをしていても、ビルを建てる時にはお祓いをしますし、いろいろなものが残っているんですね。 肥後細川庭園 2022年11月 |
その次に出てくるのが、民族宗教です。これは民族単位です。部族が集まって、部族連合から民族になる訳です。日本でもアイヌ部族とか、沖縄部族というのがあって、決して日本は統一されている訳ではないんですよ。関西と東北とでは、考え方や言語も違うんですよ。たとえば、薩摩弁を早口で喋られたら、日本語とは思えないですよね。ですからそれが連合して、日本民族になったので、最初から統一ではないんです。これは民族集団が土台になっていて、この典型は、日本の神道は民族宗教です。天照大神は日本の民族の意味付けをしているんですね。関心も民族にとって良いか、悪いかによって、そういう関心事で全てが出来ています。ユダヤ教も民族宗教です。だけど日本人は時代錯誤もはなはだしいんですけれど、国家神道を韓国や、中国に押し付けようとしたんですね。それで韓国は反発したんですね。こういう現実はあるんですね。つまり日本人が如何に独善的かですよ。普遍的にものを見てないんですね。
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原始宗教というのは、この場合は、部族を中心に独特の信仰ですね。部族という集団を基盤にして発生しました。ですから、その部族の人は共通した信仰をもっている訳です。 部族によって違います。海の神を信ずる海洋民族もいれば、山の神を信ずる山岳民族もあるんですね。それから太陽を崇拝するなど色々ですね。そういう原始宗教は、特定の自然物ですね。太陽とか、海とか、山とか、河とか、今でもインダス河は聖なる河ですよね。それから大きな岩などは、人間を超えるものとして信じられているんですね。巨木信仰のように、地方の神社に行くと大きな木に注連縄が掛かっているとか。それらはみんな聖なるものですね。聖なるものとは、私達を超えて、私達に働きかけてくる。そういう何かを越えているものを指差しているんですね。こういう風に言っても良いと思いますね。 写真はイメージです。本文とは関係ありません |
2022年8月18日 康麿先生が逝去されてから2年。
先生は既成概念に縛られていることに気づかず、生きづらい思いをしている人たちが、既成概念から解放され、お互いの存在受容できるようになることを願っておられました。 |
